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黒猫の山集り 焼き絵師Kと、猫達との非日常な日常

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八月の歌

八月に入ると思い出す。
『八月になるたびにヒロシマの名の下に平和を…』から始まる
浜田省吾の『八月の歌』…内容は、まあそれはいいや。


今日はヒロシマに原爆投下された日ですが…。
先の大戦後に産まれ、戦争を知らない世代ですけれど無関係ではない。
63年前、母はヒロシマにおりました。
その朝、一つ山を越えた麓にまで閃光が閃いた。
爆音と爆風が収まったのを確認して、恐る恐る登った山頂から
沸き上がるキノコ雲を見たそうです。
その二日後、母はヒロシマの市内におりました。
市内に下宿していて、帰って来ない弟を捜しに行ったのです。
一週間、地獄絵図の様相を呈した市内を弟の姿を探し歩いて、
ご丁寧に放射能塗れの水を飲んで来たのですと。
直接の被爆ではないにしろ、母は二次放射能を浴びた…。









世に言う原爆二世というものですね。
その影響なのか、因果関係は正直なところ解りませんが…。
母も私も重度と言えるほどの貧血持ちです。
私自身はこれが普通の状態なんで、体がダルいとか重いなんてのを
感じた事は…あまりない。
つーか、正直この状態以外を知らないので解らないってのが本音だわ。
解りようがない。まあ、ムラはありますよ、当然。
今日はなんかちょっとね〜〜ってくらいの。
普通の人が同じ状態になるとまず動けなくなるらしいから、
貧血でなかったらどんだけタフだったのか、ちょっと想像がつかない。
相棒の猫柳は『これ以上暴走せんように調整しとるんやろ』と笑う。
ん〜〜…、そうかも。今以上にパワフルだとどこかにかっ飛んで行って、
ここにはいないだろうと思うもの。
ただこの先はやはり解らない。
母は高齢になってから頻繁に、めまいや立ち眩みに苛まれるように
なったようだから。

エノラ・ゲイの搭乗員が早く戦争を終わらせる為に落としたとか、
同情や後悔の念はないとかの発言をこの季節になるとよく耳にする。
早く終わらせる為に…そうかもしれない。
確かに、原爆投下がなかったなら、もっと長引いていたかもしれない。
でもね、いいんですよ、そんなことはどうでも。
ただ、被爆者が願っている事はもう二度と使わないでほしい。
と、そう願っているだけなんだから。

息子は生粋の原爆三世になります。
何の因果か、二世同士の結びつきになってしまった。
彼をお腹に抱えていた時の不安はその事に尽きた。
幸い五体満足で特に心配な事はなかったけれども。
ただ、軽いけれど息子にも貧血はある。
実兄は…生まれつき僅かに淡白が尿に混じる。
因果関係ですか…やはりあるのではないかと薄々感じておりますよ。

戦後63年。
戦争は知らない。
それでもひと事ではない。終わってもいない。
自分の中の立ち居値は…間接的当事者でしょうかね。
by wolf-pow | 2008-08-06 01:56

焼き絵師Kと、背中の上に山のように集りたがる黒い同居猫達の日々。


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